西川町を訪れる人に、ぜひ一度は召し上がっていただきたいのが、出盛りの山菜やきのこがたっぷりと入った鉄鍋の中に、茹で上がったそばを入れながら食べる「月山山菜そば」。月山山菜そばは、地域の資源である山菜を活かし、それに月山の麓の湧き水で打つそばを融合させた山菜そば料理を創出できないかと、老舗の山菜料理店の主人(初代組合長佐藤邦治氏)が考え、製麺業者と試行錯誤を繰り返したことが始まりです。
それから三十余年、町内の組合員の意識の統一・料理の標準化・品質の統一が図られ、安心した味を提供できるようになりました。山菜汁の鉄鍋や器なども統一されています。しかし、山菜の種類や小鉢の内容等は異なり、各店それぞれの味わいをおたのしみいただけるようになっています。
どうぞ月山のある町・西川町に足をお運びくださり、名物料理「月山山菜そば」をご賞味ください。
月山山菜そばの一番の魅力である西川町の山の恵み、山菜・きのこ。その種類は実に豊富で個性豊か。ヘルシーで滋味深い山菜・きのこを楽しめます。
他にも、ぜんまい、うるい、みず、あいこ、しどけ、せり、しめじ、むきたけ、もだす、やまぶしたけ など
月山山菜そばの魅力のひとつ、黒くて太い田舎風のそばは強いこだわりをもって作られました。
「月山山菜そば」を提供する上で課題となったのは、火にかけた鉄鍋で出す熱々の山菜汁に合うそばの確立でした。各々の店で通常出しているそばは、規格がまちまちだったため、山菜そばに合った統一されたそばが求められました。
そこで地元西川町の玉谷製麺所がこのプロジェクトに真摯に取り組み、太さ・硬さ・そばの味や伸び具合等の試作を繰り返して出来上がったのが黒めで太い田舎そばです。これはすべてのメンバーの店で共通して使用しています。
石臼碾することで熱を持たず風味が粒度分布の広い粒子のそば粉ができ、そこに月山の麓の湧き水を加えてこねるとしっかりした生地になり、口当たり・のど越しが良くて歯ごたえのあるそばとなります。